橋ができるまで

設計力で提案する。

求める機能を、コストや製造・施工との関係で把握し、橋梁の価値向上を図ります。

ご提供いただいた設計図書について、設計条件、現場状況、工場での製作条件、架設方法など、すべての要素を考慮したうえで、線形計算、応力計算、数量計算、設計図面との整合性などを“照査”し、製作承認願図を作成する ─ 矢田工業の設計部門ではこの“照査”を、VE(バリュー・エンジニアリング)につながる重要なプロセスとして位置づけています。担当者は、2D図面を把握したのち、CIM(コンストラクション・インフォーメーション・モデリング)を活用して三次元モデルデータに変換し、つねに完成形をイメージしたうえで“照査”を行います。
地形・地質に最適な計画、“手戻り”を未然に防ぐ的確な施工手順など、“照査”を超えた着眼や発想によって生まれた気づきやアイディアをもとに、さまざまなご提案をさせていただきます。
矢田工業の“照査”は、確認・承認願いのための単なる手続きではなく、きわめてクリエイティブな仕事です。

橋ができるまでの紹介動画

橋桁ができるまで

  • 設計

    提供された設計図書について、設計条件、現場状況、工場での製作条件、架設方法等、様々な要素を考慮した上で、線形計算、応力計算、数量計算、設計図面との整合性等について照査を行い、製作承認願図を作成します。

  • 材料手配・入荷

    設計図面に基づき、橋桁の製作に必要な大きさの鋼板を高炉メーカーに注文します。鋼板は長さ、厚さ、材質等により1枚、1枚種類が異なります。
    鋼板は種類により納期が異なりますが通常は注文後2~3ヶ月程度で出来上がります。工場では受け入れ検査を実施し、使用する順番ごとに振り分けられます。

  • 切断

    プラズマ切断、レーザー切断、機械切断があり部材の大きさ、形状によって決定します。

    • プラズマ切断

    • レーザー切断

    • 機械切断

  • 組立て・加工
    孔明け・溶接

    ボルト接合用の孔明けを行ったあと、それぞれの形状に合わせて、組立て、溶接・加工を行います。

    • 孔明け

    • 溶接

    鈑桁橋

    現地での再現性を重視し、組立方法や作業性を考慮しながら仮組立を行います。
    また付属品も取り付け、寸法等の確認を行います。 鋼板をI形断面に溶接して組み、これを主桁とする橋です。

    箱桁橋

    鋼板を箱形断面に溶接して組み、これを主桁とする橋。
    曲げ剛性とともにねじり剛性も大きく曲線橋にも適しています。

  • 仮組立

    完成した部材を仮組立ヤードへ搬出し、仮組立を行います。
    現場での架設作業に先立ち、あらかじめ工場において部材を現場と同様に仮に組立てる作業を仮組立といいます。
    仮組立は現場へ安定した品質の製品を供給するために寸法などの精度確認を主な目的とし行われます。
    仮組立完了後、社内検査を行い、発注者による立会検査を受検します。

  • 塗装

    仮組立検査が終了した後、部材を解体して塗装工場へ搬入します。
    塗装を行う部材は、塗装前に表面に付着しいる汚れ、さび等を落とし、塗料の付着力を向上させるためブラスト処理を行います。
    ブラスト処理が完了した部材は、エアレス塗装により塗装を行います。
    部材の隅など狭隘な部分は、所定の塗膜が確保しずらいためあらかじめ刷毛により先行塗装を実施します。

  • 輸送

    大型トラック、トレーラーに積込み、全国各地の現場へ輸送します。